日指会の友 【21】

ご無沙汰してしまって申し訳ありません。「指圧の勉強をしていました!」では、言い訳にもなりませんね(笑)

さて、今回は指圧の法律を一部紹介して、患者さんが患者さんに合った指圧師に巡り会える様、アドバイスになればとします。


治療院選び。指圧師選びで困りませんか?家族や知り合いからの紹介ならば、安心も出来ますが見ず知らずの治療院に飛び込むには躊躇してしまいませんか?保険が使えるとか、使えないとか。慰安なんだろうか?とか、治療を目的にしてくれるんだろうか?とか。そもそも名称も何が何だか分からないし・・・などなど

そうですよね。そうです。私達、指圧師は患者さんが安心して来院出来る様、説明する義務がありました。「日本指圧師会はこうですよ!ああですよ!」等は二の次で良い訳です!(理事の先生方、乱暴でごめんなさい)


と言う訳でして、今回は「何故、指圧の治療院は門戸が狭いか」です。

指圧は、「あん摩・マッサージ・指圧」と言う国家資格となっています。国家資格となると当然、国と法律の管理下に置かれます。「あマ指法」と言う法律が有る訳ですね。

治療院の看板に当然、治療院名や治療師の名前、指圧や整体、カイロや・・・あと何だ?えーと、受付時間やらと○○流指圧とか。何時いつに雑誌に紹介されました!とか。それと料金が書いてある。それでもって、「腰痛 肩凝り 手足のしびれ 頭痛にめまい、産後の肥立ち 脊椎矯正 骨盤調整」って書いてあるとします。

この治療院の表に書いた看板や広告。これを「あマ指法」に当て嵌めますと、治療院名、治療師名、受付時間と料金。これ以外は全て違法です。あマ指法には利用する患者さんのために「広告制限」と言うモノがあります。

どこぞの学校卒業の○○流とか、細かい治療内容名称は看板に書けない。「あん摩、マッサージ、指圧」この中の行っているモノのみ。これだけ。詳しい治療内容、腰痛やら諸症状をとか、原則、看板に記入出来ません。テレビ、雑誌に紹介されましたーーー!なんてのも法律違反。

だから指圧の治療院の看板と言うと、だいたいにして地味で分かりにくい。多少、法的に「?」な感じの宣伝文句として、色を付けて看板を出しては居ても大々的に派手な広告をうつ治療院は、少ないはずです。となりますと、治療院選びをしている患者さん側にとっては門戸が狭い、治療院に入りづらいとなりやすい訳です。

これは、やっぱりこのご時世、世間とあマ指法のズレが大きくなってる分かりやすい例じゃないでしょうかね。法的な管理下に無い場合には、派手な宣伝も広告も、なんらお咎め有りませんし、保健所や厚労省としても管理監督の責任すらありません。これら、実際に社会問題化してきているんですよね。

1回ではとても扱えない問題点ですので、追って取り上げたいと思います。良い治療師に患者さんが出会い易くなる様に。

以下に、日指会の「良くある質問」から転載して、参考になればと。

●日本指圧師会は「任意の民間学級団体」です。
行政の関わる問題、法的な疑問、質問は行政の管轄下にある組織に直接お尋ね下さい。

【あん摩・マッサージ・指圧、鍼・灸】
(財)東洋療法研修試験財団
http://www15.ocn.ne.jp/~ahaki/
http://www.mhlw.go.jp/cgi-bin/hojin/view.cgi?id=isei07

整骨院接骨院柔道整復師に関する問い合わせ先】
(財)柔道整復研修試験財団
http://www.zaijusei.com/
(社)日本柔道整復師会
http://www.shadan-nissei.or.jp/


(財)全国療術研究財団・全国療術師協会
http://www.ryojutsu.or.jp/index.html


厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/

「無資格者によるあん摩マッサージ指圧業等の防止について」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/061115-1.html


保健所【全国保健所一覧】
http://www.phcd.jp/HClist/HClist-top.html