日指会の友【66】
「多忙」を理由に更新が滞っている事が常態化している事はよろしくありません。「気付けば師走です」と書いて、そのテキストが誤って消えてしまい、意気消沈し、気付けば梅雨入り目前となっていた訳です。極々一部の日指会会員の皆さんご無沙汰しています。
急速な世の流れ、時代の変化の目まぐるしい様は日に日に、目に耳にする様になりました。このブログでも、何年もその様な事しか書いていないと思います。「じきに変化せざるを得ない事態になる」「そろそろ腐った実は落ちる」などと、我々の業界の変化の兆しは叫ばれてきましたが、ぐずぐずと大きな変化も無くこじれにこじれた諸問題を内包したままです。
こじれ、収集つかなくなってなお、、、
インターネットで分からないことは無いといいますが、「指圧」に関してはその限りではない事は業者さんには周知の事。
「指圧」とググる(グーグルで検索する)けど、全く概要や正しい意味を知る事が出来ない事は問題です。正確な情報を通常の検索で見つけられないと言う事は患者さん側だけでなく、我々指圧師にも何かと害が及びます。
(「指圧」グーグル検索結果)
先日も海外から問い合わせを受けたりして、エビデンスある情報、研究、論文、中立的な意見のテキスト、こういった当たり前の情報がグーグル検索では得られない。本来ならば得られなければならないものなのに。
これらは指圧・整体(療術)に課せられた課題です。
日指会サイトで少しまとめておこうと思っています。(いつも思ってばかりで仕事が遅すぎる)
〈年末の記事の名残を――〉
医道の日本誌12月号「耳の疾患に対する鍼灸」前号に続き大都市圏整骨院におけるあマ指鍼灸実態調査研究の後編は業者当然必読。自立しない日本鍼灸の行く末(p151)ネットアンケート(p161)も併せて。特に迷う新人さんらは宣伝に惑わされず業界を正確に把握しておく事が大事です。(郄木) pic.twitter.com/rreKgq6BP6
— 日本指圧師会 広報用 (@nishikai_info) 2017年12月4日
医道の日本 11月号「巨人軍澤村投手への鍼施術報道の検証」誌は大きく取り上げたが昨日の朝日リツイの通り、幕切れは「鍼じゃなかったかも、知らんけど」で…
— 日本指圧師会 広報用 (@nishikai_info) 2017年11月10日
それはそうと136頁「大都市圏の柔道整復施術所におけるあん摩マッサージ指圧療法、鍼灸療法等の実態に関する調査研究」は治療師必読の調査
日指会広報(啓蒙?)としてツイッターを発信しています。実験的に始めてみましたが、「活用」という点では業界として有効な道具かと問われれば「まだまだ有効とは…」と返すのが実感です。我々の業界としてはツイッターなどのSNSはライトな情報発信と広告宣伝程度の利用が妥当といった形でしょうかね。
さて、そのツイッターや医道の日本誌に目を通すと業界内の問題点が一層浮き彫りになってきた感があります。巨人の澤村投手の鍼施術での報道は、医道の日本誌11月号特集や鍼師の指摘、疑問、矛盾が解決すること無く、鍼灸団体からの質問状に読売巨人軍が不明瞭な回答をして幕切れと、モヤモヤが多く残る結果でした。
「誰が」「澤村投手のどの様な症状に対し」「どの様な治療(施術)を行ったのか?」の問いに一切答えがない、驚くべき回答です。では何故当初の報道「鍼治療で長胸神経に障害」と報道されたのか?澤村投手の医師の診断はそもそも正しかったのか?
大事なポイントが抜けていて、半端な球団発表、一般報道は、私(あマ指)からみても鍼灸業界への安易な言い掛かりレベルで何だったんだろうなぁと感じ、且つ我々の業界や、スポーツトレーナー業の医学的立場、仕組みがまだまだ未熟なものであると痛感させられます。
続いて「医道の日本」誌の11月号、12月号で掲載された「大都市圏の柔道整復施術所におけるあん摩マッサージ指圧療法、鍼灸療法等の実態に関する調査研究 前後編」です。ツイッターでも紹介しました。この件はですね、治療師の皆さんが各自、医道の日本で表や数字に目を通して頂き、実態調査を理解した上で研修会やセミナーで議論出来たなら良いのではないかと思います。あマ指と柔整の競合に、癒やしやリラクゼーションが加わった現状では「医業である」とは言えません。
ドキュメント72時間「“コリ”にまつわるエトセトラ」 - NHK 人口130万人のさいたま市にある“もみほぐし店”が舞台。昼夜問わず駆け込んでくる客のコリの原因はさまざま。心地良くなって思わずこぼれる本音のつぶやきに耳を傾ける https://t.co/HeqszI5jyq
— 日本指圧師会 広報用 (@nishikai_info) 2017年11月24日
「慰安」に資格は必要か?一般のニーズがリアル
手技療法業界は60数年、指圧法制化から一歩も進んでいません。半歩も前進していません。指圧法制化は、日本手技療法のスタート地点として基礎の基礎として定められました。教育制度から、国家資格を得た後の技術研修制度まで再考しなければオシマイですよ。
その為にもせめて医道の日本で現状の一面を知っておいて欲しいものです。
日本指圧師会は“民間”の治療師のみで行っている臨床治療技術向上を目指した勉強会です。
こんな日指会が業界の60数年分の諸問題を、いつまでもいつまでも問題提起と称して発信し続けるっていうのも、おかしな事であるのですが・・・
日本指圧師会
郄木剛太
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下書きのメモを貼っておきます。(個人的な記事用のメモです)
◯マッサージ師学校 新設制限は違憲か 法人が国を提訴 毎日新聞2017年2月4日 https://mainichi.jp/articles/20170205/k00/00m/040/104000c
◯あん摩師の養成施設「新設認めて」 学校法人が国を提訴 朝日新聞デジタル 2016年9月9日 http://www.asahi.com/articles/ASJ9872CDJ98PTIL02G.html
あマ指師養成施設の新設非認定裁判第5回口頭弁論https://t.co/3PA7WJOQGn
— 医道の日本社 編集部 (@idononippon) 2017年6月28日
【業界ニュース】
— 医道の日本社 編集部 (@idononippon) 2017年6月21日
6月14日、東京地方裁判所にて学校法人平成医療学園らが国を相手取り、あん摩マッサージ指圧師養成施設の新設非認定処分取り消しを求めている裁判の、第5回口頭弁論が行われた。https://t.co/3PA7WJOQGn
詳細は「医道の日本」7月号をご確認ください
◯2014年9月5日 医道審議会あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師分科会議事要旨 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000057808.html
◯2015年9月7日 医道審議会あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師分科会議事要旨 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000097832.html
◯2016年1月25日 医道審議会あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師分科会議事要旨 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000114138.html
◯2016年10月31日 医道審議会あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師分科会議事録 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000144991.html